ひよこの親方シリーズ~その1体験談
「僕、強い子」 ~ キーちゃんとの会話その1
さぁて、キーちゃんと話すことにしては見たものの、どなたにお願いしていいやら皆目わからない。
あーちゃんはこの頃は開業されたてで、親方はまだ出会っておりません(この一ヶ月後くらいに初めてフェリシモで存じ上げることとなります)。
対面しかしないって方も無理なので、電話でしてくださる方を探すことに(この場合の「対面」というのは、猫さん本人との対面ではなくニンゲンとの対面ですが、親方は対面している余裕がないので、電話でしてくださる方を探しました)。
会わなくてもできるの??って思われるかもしれませんが、テレビやラジオの電波が地球の反対側にも届くように、「その子」に繋がるのに距離も時間も関係ないのです。
大抵は写真と名前などの簡単な情報を求められますが、コミュニケーターさんによっては写真は必須ではないってこともあります。
写真や情報は電話番号と同じです。LINEでも「シス」って選ばないとシスと話せませんよね。ちゃんとその子に繋がるためのツールは必要です。
とにかく今のようにLINE電話とかまだなかったんで、昭和的発想で、同じ県内の方なら電話料金が安いかもって、まず同じ県で探しました(携帯ってそういうの関係ないんですかね?笑)
そしたら、有名らしいコミュニケーターさんにヒット(失礼な申し様ですみません、何しろ当時は全然詳しくありませんでしたし、有名なコミュニケーターさんといえば「ローレンさん」「太尾和子さん」位しか存じませんでした)。
その方はコミュニケーター歴も長く経験数も豊富、他の方の体験談や事例を拝見してもアヤシクない(ここ大事・笑)、なおかつau同士なら通話料無料って書いてある?!
ってことで、ついにお申し込み致しましたです、はい。
(でも衝撃のオチがありまして・・・親方の携帯プランが旧くって、そのau同士通話料無料ってプランに入っていなかったことが、明細来てから発覚しました(爆))
もちろんワクワクもしましたけど、事態が事態なのと、とにかく初めての経験なんで、かなり緊張しちゃいました??。
でも、第一声から優しく愛に溢れた方なのがわかりましたので安堵、少し緊張ほぐれました(まだ緊張しまくり)。
コミュニケーターさんは伊勢みゆきさんとおっしゃいます。
みゆきさんと呼ばせていただいていますので、以下みゆきさんと書かせていただきます。
親方が事前に説明してあったこともあり、キーちゃんはみゆきさんと話すことを知っていました(たいていの子は知っていますし、むしろその子が飼い主さんにコミュニケーションを受けるように仕組むことすらあります)。
キーちゃんの場合は、まず体のことを聞いてもらいました。
するとみゆきさんに異変が現れます。実はこれもよくあることで、その子の具合の悪さがコミュニケーターさんに現れたりするのですが(それこそオカルトっぽいかしら?笑)、初体験の親方は「おぉ!すごい・・・」と思いました。
みゆきさんはむせて咳き込み、その後吐き気がこみ上げてえずき出してしまい、しばらくお話ができなくなってしまいました。
キーちゃんの体感は、鼻の通りが悪く、鼻の付け根・おでこのあたりまで圧迫されていて、脳が圧迫されるようでボーッとしちゃうって言ってました。
確かにそうなんです。
キーちゃんはこのところ、ご飯を一口食べるたびに、しばし四つん這いの姿勢のままボーッと止まっていることがよくありました(みゆきさんには話していないこと)。
さすがのおいらもボーッとしちゃったね
そして、その鼻の付け根からおでこのあたりで副鼻腔炎も起こしていることが、その後の検査で発覚しています。鼻水が鼻から出られないので、出口を失って副鼻腔炎が起きていたのです。
みゆきさんには、えずいてくることも言っていませんでした。
まさにみゆきさんが体験しているのがキーちゃんの感覚かと思うと、本当に辛そうで・・・
「ご飯を食べようと思っても、えずいてきちゃうから食欲がない」
と言っていました。
その後内臓を一つずつチェックしてくださると、腎臓も肝臓も心臓も腸も「まだ大丈夫」でした。
キーちゃんは、病院に行く理由も「わかっている」と言いました。
そして健気にもこう言ったんです。
「僕、強い子」
この言葉は職場でも涙を誘いました・・・
鼻ピンの僕。ちっちゃい時から一人で生きて来た強い子だったのさ
そしてなんとか食べられそうなものを一つ一つ確認して行くと、子猫用のカリカリは「うん、それでやってみる」と言いました。
「お刺身は食べたいけど気持ち悪くなっちゃう」って。
でも食べられそうなお魚の種類がわかりました(マグロとタイがよくて、アジや鶏肉はダメでした)。
それから、体に試しているものについて。
実は親方は飛び出たポリープにアロエも塗ってみていたんです、でも嫌がっててね(笑)
それでアロエはどうか聞いてもらったら「うーん、効かないと思う」・・・あ、やっぱり!? それは失礼しました(笑)
熊笹エキスは?
「うん(試す価値あり)」・・・さすが松寿仙!
そんな風な会話でわかったのは、キノコエキスはOK(試す価値あり)。エビオスは嫌(笑)、ヨーグルトの方がいいと(キーちゃんは甘いカップヨーグルトを一口もらうのが好きでした。無糖は嫌いでチュールに混ぜてあげてました)。
そして塗るステロイドも「試してみる」でした。
笑ったのが、チュールは好きなのかと思ってたら、「まあまあ」。
確かにね、そのあと食欲が出てきて他のものが食べられるようになった局面では、チュールは「まあまあ」程度にしか興味なしでしたんよ(笑)
ま、こう話していて確かにキーちゃんだなと信じていても、この時点では言ってみれば本当にキーちゃんなのか、確証があるようでないような感じとも言えましょう。
ところが、次の会話で・・・
トイレについて話していたのですが、みゆきさんが「え? え?・・・トイレに柵があるの?」っていきなりおっしゃいました。
「柵、あります!」
チョッちゃんが去勢済みでもスプレーをする男子だったので、キーちゃんを迎えた時に、シスのアドバイスで、トイレの周り一部に百均のワイヤーラックで柵を作って、ペットシーツを貼っていました。
で、隠れたい派ならそっちを使い、隠れないでいい派なら柵のない方でしてもらう作戦がそのままになっていました。
「その柵が邪魔で使いにくいって言ってます」
あっっら~~~~ごめんなさい!
電話を切ったあと、すぐに撤去しました。
間違いないです、紛れもないキーちゃんです。
(ちなみにコミュニケーターさんの中では、自分にとっても飼い主さんにとっても、「本人だ」と確証を得られるように、いくつか簡単な「確証を得るための質問」をするように求められる方もいらっしゃいます。)
で、そのキーちゃんが言うんです。
「留守番は当たり前。留守していてつまらないことは、余りないね」
あ、そうですか、どうもありがとうございます。
留守中におもちゃをどうしといてほしいとかある?
「おもちゃで遊ぼうと思っても、自分でちょいちょいしないといけないからつまんない。爺が遊んでくれないとつまんないから、別にいい」
キーちゃんは、トイレの砂をかけるのも「面倒なの」って言ってました。お前さん、かけないんだからいいじゃないか。
意外にめんどくさがりな男なのね。
面白すぎるよ、キーちゃん。
元気な時の写真は安らげるよね
そして何で遊ぶのが好きかってところも、間違いなくキーちゃんが遊んでいるものをみゆきさんが見ているのがわかりました。
すごいなー、コミュニケーターさんって。
「遊ぶのはとっても好きなんだけど、今は遊べない」って言っていました(涙)
ベランダに出るときも危ないことはしないって、「ちゃんと分かってるよ」って言ってました。
本当にそうでした。
笑ったのが、シスが来るといつも隠れちゃうから、「今度来たら優しくしてあげて」って言ったら、
「うーーーん・・・・・・・・優しくって、どうしたらいいの?」って(笑)
あんまり奥に奥に逃げないで、姿を見せてあげてって言ったら「うん、分かった、いいよ」って快諾。
最初お返事すっごく渋っていて、「あ、そのくらいのことだったらしてあげてもいいよ」って安心したんですかね(笑)
確かに、その後会ったとき、一瞬止まって全身を見せてあげたんですよね、わはは。
伝説の「優しくしてあげた」ネタとなっております。
「僕も爺ちゃんと一緒にいられて幸せだよ」
「撫でてもらうのが好き。触ってもらうと安心するの」
とも言っていました。
触って触って。写真は鼻ピンでお届け中
みゆきさんは、「キーちゃんが自分の体を治そうと頑張っています」とおっしゃっていました(涙)
「爺ちゃんが心配してくれてるのよく分かってる。大好きだよ、大好きなの。だから僕も頑張るよ」
そんなメッセージもくれました。
他にも色々と感動的なエピソードもあるのですが、公開するのは勿体無いので、秘密にしておきます。
アニマルコミュニケーションは、トイレのお粗相など問題行動のある子の相談も多いです。
それには必ず理由があって、それも十猫十色。
我が子とお話ししたいけど、でもな~って迷っていらっしゃる方には、是非是非生きているうちに会話してください!ってオススメします。
亡くなってからもお話しできますけど、生きているうちに話せたら、望みや希望を聴いてあげられることもありますし、さらに絆が深まるでしょう。
何より、お互いにとって、すごーく感動的で素晴らしい体験になると思います。
僕らは君たちのことわかってるのに、ニンゲンっておっくれてる~
迷子捜索については、非常に困難なため、お引き受けされていない方も多いですが、みゆきさんはお引き受けになっていらっしゃいます。
(迷子捜索がなぜ困難かはまたの機会に)。